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おんせんキャンパスの活動について_スタッフより@雲南市教育支援センター おんせんキャンパス
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スタッフより

おんせんキャンパスの活動について

2022年7月4日


おんせんキャンパスでは、個々の子どもに応じたプログラムを組んでいます。

学校へ行きづらくなる理由は人それぞれに異なり、本人自身もわからない場合が多々あります。

「困っていることや、不安に感じていることは何なのか」「本人はどうしたいと思っているのか」「今はどうしたらいいのか」「先を考えたら、どういう道筋を立てていくといいのか」を、本人を中心にして、保護者さん、学校の先生方、おんせんキャンパスのスタッフで相談しながら、計画を立てます。

おんせんキャンパスを利用するようになったら学校へ行けなくなる、というわけではなく、学校と併用したり、おんせんキャンパスを中心にしたり、日数や時間帯も含めて、子ども本人の気持ちと保護者さんのご都合に合わせて予定を立てられるようになっています。

おんせんキャンパスの体験を希望する子は、まずは雰囲気に慣れるよう、別室でスタッフと話したり、ゲームをしたりして過ごします。

子どもによっては複数の人と関わることに不安があったり、ザワザワした音や大きな音が気になったりするなどの困り感があるため、様子を見ながら少しずつ他の子たちと関わるような段階を経て、みんなと一緒の活動をするようになったり、またその日の様子によって個別活動をしたりします。

思春期の心の動きや体の状態は日々波打つように変わるものですし、子どもの困りごとや個性もそれぞれ異なりますので、本人の気持ちや状態によって、その日や週ごとに学習や活動の計画を立てるよう努めています。

また、何をやるのかわからないと不安になるのは誰にでもあることですが、なかには不安が大きく出て活動がつらくなる子もいますので、朝と活動前には必ずやることと内容を確認して、子ども自身が見通しを持てるようにしています。

おんせんキャンパスでは、できるだけ個々の不安や困り感を軽くし、子どもがのびのびと自分の得意なことや好きなことに取り組めるような環境を整えたいと考えています。

そして、のびのびと活動することを通して、心のエネルギーや体力を少しずつ増やしていき、さまざまなことにチャレンジしてほしいと願っています。

ただ、そのタイミングは人それぞれに違いますので、急ぎすぎず、その子に合うペースを探りながら進めていくことが大事だと考えています。
 

一日のプログラムは、個人で行う「学習」、複数で楽しく行う「スポーツ」「グループワーク」、食育の「つくってたべよ♪」、自らの心や体を意識する授業「こころとからだ」、そして、自分の好きなことを行う「サークル」などで構成しています。
加えて時折、遠足や通学合宿、地域交流などの体験イベントを企画しています。

学習の時間は、子ども本人が取り組む教科と内容を決めます。
その子が在籍している学校の先生から校内の学習状況を教えていただき、それを目安に子ども自身が計画を立てるようにしています。

目指しているのは、自分なりの学習のしかたを見つけること、そして学習を続けられること。

タブレットやパソコンの利用、オンラインの学習プログラムに挑戦、むしろ、わかったことをスタッフに教えるなど、いろいろ試してみて、自分に合う学習方法を探すことも大事にしています。

そして、その日やった学習で「できたこと」「よかったこと」を書き出すよう促しています。
日々の振り返りのほか、月ごとに付箋をまとめてノートに貼り、あの学習はうまくできたな、などと振り返れるようにするためです。

まとめノートは、好きな写真をカラープリントして作りました。
好きなノートを使うことで、少しでも学習が楽しくなるといいな、と思っています。
 

「グループワーク」や「スポーツ」「つくってたべよ♪」は、コミュニケーション力を育むことも目的にしています。

コミュニケーションをとることに不安を感じる子もいるので、安心できる場づくりとしてグランドルールを設けています。

それが「話している人のほうを向いて聞く」「否定しない」「話してくれた人に拍手をおくる」です。
このルールによって、グループ活動が苦手だった子もしだいに他の子たちと楽しく交流できるようになっていきます。

「スポーツ」は小学生でも中学生でも楽しく参加できるよう、高い運動能力や体力を必要としないスポーツを中心に行っています。
そして、地域の方と一緒にグランドゴルフを行うなど、おんせんキャンパスだけにとどまらない交流も行っています。

子どもが自分なりの生き方を見つけるには、いろいろな人と関わって、多様な生き方を見る機会が必要です。
また、子どもを見守り、時に応援してくれる人が地域にいると、子ども自身も保護者さんも心強いのではないでしょうか。

そんなあたたかく、ゆるやかなつながりをつくりたいという思いで、おんせんキャンパスでは社会教育プログラムやボランティア活動など、地域交流の場面もつくっています。

子どもの育ちに「正解」はありません。
ひとり一人の育ち方、生き方がある。
ひとりの人としての育ち方、生き方を探る、その手伝いをおんせんキャンパスはしたいと思っています。




 

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